チェックアウト日が含まれるトラスト期間内に、全ての予約に対して支払いが完了しないこともあります。

トラストシステムでは、オーナーに入金を行う前に、システム内にお金が存在する必要があります。

従って、全ての予約に対して全額の支払いが行われ、その支払いがトラストに移行されなくてはなりません。

未払いの予約の管理方法は、管理会社が支払いを受け取る前に、これらの未払いの予約分に対してオーナーに支払いを行うかどうかによって異なります。

ケース1: 管理会社は、予約が支払われる前にオーナーに売上を支払わない

この場合、支払いを受け取っていないと、チェックアウトの月に予約はトラストに移行されません。移行されない予約は、その月のオーナーレポートに次のように表示されます:

決済は保留中です。収支は今後の明細に表示されます。

予約がチェックアウト月移行のトラスト期間に移行されると、オーナーには次のようなメッセージが表示されます:

締め処理期間後に予約が確定し、収支は2019年4月の明細に表示されます。

また、記入内容は、予約が移行される月に表示されます(上記例では、2019年4月)。

ケース2: 管理会社は、予約が支払われる前にオーナーに売上を支払う

この場合、支払いを受け取る前に、チェックアウトのあたる月に予約がトラストに移行されます。管理会社は、オーナーに支払うためにシステムにお金を提供する必要があります。

このためには、様々なワークフローがありますが、1つの方法としては「売掛」で支払いを処理することができます:

  1. これらの予約の支払いは、「売掛」を入金方法に選択して支払い済みとして入金処理を行います。
  2. 実際にこれらの支払いがトラストに移行されると、管理会社の売掛金口座から支払い金額分が出金となります。
  3. チェックアウトの月には、通常どおり予約はトラストに移行され、その月のオーナーレポートに記入内容などが表示されます。
  4. 予約の支払いを受け取ったら、売掛金勘定に貸方記入することで調整します。

また、複数の売掛金勘定科目をしようするようにシステムを設定することで、Expedia売掛、Agode売掛、などの未払金を管理することも可能です。

売掛金の支払いを調整する方法

このためには、様々なワークフローがあります。例えば、Expedia売掛を使用する方法をご紹介します。

例えば、5月に10,000円のExpedia Collectの予約があります。支払いを受け取る前に、トラストに移行する場合は:

  1. 入金方法で「売掛」を選択し、予約を全額支払済に処理します。
  2. この支払いをトラストに移行します(これにより、Expedia売掛口座に対して10,000円を出金します)。
  3. 通常どおりこの予約に対するトラストの処理を行い、5月のトラスト期間を締めます。
  4. この時点でオムニレポート(トラスト >> オムニレポート)を確認すると、Expedia売掛口座に-10,000円と表示されていることがわかります。
  5. また、Expedia売掛に絞り込んで5月の入金レポート(レポート >> 入金レポート)を作成すると、10,000円の支払いが表示されます(この方法では、全ての入金のリストが表示されます)。
  6. Expediaから実際に支払いを受け取ったら、これを支払いレポートと照合することができます。
  7. オプション:Expediaから支払われている現時点の合計金額をそのまま残したい場合は、以下のようにExpediaからの支払いどおり仕訳の追加を行うことも可能です:
  8. 上記の例では、Expediaの手数料1,500円を予約金額から差し引いた分が銀行振込で処理されています。
  9. この時点でオムニレポート(トラスト >> オムニレポート)を確認すると、Expedia売掛口座に残高0と表示されていることがわかります。

この場合のワークフローをシステムにモデル化するための方法については、お気軽にお問い合わせください。